第一回東北お遍路俳句コンテスト入選者発表

2017.10.16 09:00
第一回東北お遍路俳句コンテスト 入選者発表
 
第一回東北お遍路俳句コンテスト 金子兜太選
 
「天」一句
   渚みな玉石ばかり盆の波      鈴木睦子(盛岡市 81歳)
 
「地」一句
   福島をフクシマと呼び原発忌    堀川卓郎(いわき市)
 
「人」三句
   野遊びの子に飴やって遍路行く   関口芳男(日光市 59歳)
   盆休みひさい地訪れ死者思う    荒 大和(新地町 16歳)
   この花火観ていてほしい亡き人も  海老沢法導(仙台市)
 
「入選」十句
   青嵐高き梢に残るブイ       佐藤雅子(盛岡市 73歳)
   月命日の捜索の舟山背吹く     大信田宏子(滝沢市 69歳)
   桜見て見知らぬ人に見送られ    半田真理(宇都宮市)
   潮焼の松川浦の若漁師       渡部 健(多古町 63歳)
   御霊来よ浄土ヶ浜は秋の凪     田代フサエ(伊勢崎市 83歳)
   みちのくや風にちぎれて鉦叩    齋藤伸光(仙台市)
   ただ海を見つめ黙礼巡礼地     松原美幸(札幌市)
   海原の続きは地面椿東風      中島理子(盛岡市)
   海霧や丸き石積み供養唄      阿部ゆき子(盛岡市)
   慰霊碑にあの人みつけ野菊供え   新妻徳善(相馬市 87歳)
 
第一回東北お遍路俳句コンテスト 黒田杏子選
 
「天」一句
    避難場所とても寒くてこわかった   山崎有姫(新地町 16歳)
 
「地」一句
    瑞巌寺さまの毛虫にまづ会ひぬ    近藤 愛(名古屋市 44歳)
 
「人」三句
    にぎりめし一つは海へ二十日盆    木村燿子(盛岡市 83歳)
    帰らぬ子に更地なれども盆の路    合田マサル(堺市 78歳)
    松植ゑて祈ることまた願ふこと    松本利幸(光市 68歳)
 
「入選」十句
五度の春経て吾子の顎骨いま帰る   桑原秀美(郡山市)
津波よりのがれし人に燕来る     宮沢歌子(小山市 77歳)
みちのくの大きマスクの秋遍路    菅谷英美子(帯広市 75歳)
津波跡佇む夏の遍路かな       竹内生子(松山市 66歳)
被災地の海を旅する花の束      及川和山(遠野市 91歳)
逝きし者花屑となりみんなゐる    高村龍彦(大和町 65歳)
七年目の稲の香重機音絶えず     林 美佐子(仙台市 78歳)
水漬きたりし町よ大漁旗炎ゆる    二階堂光枝(盛岡市 63歳)
土用波小さきちいさき献花台     佐野享保(大崎市 69歳)
お遍路のお国言葉や赤のまま     村田加寿子(八戸市 66歳)
 
第一回東北お遍路俳句コンテスト 夏井いつき選
 
「天」一句
  逝きし者花屑となりみんなゐる  高村龍彦(大和町 65歳)
 
「地」一句
  瑞巌寺さまの毛虫にまづ会ひぬ  近藤愛(名古屋市 44歳)
 
「人」三句
  海の底に月花の奥にも月の満ち  半田真理(宇都宮市)
  陽炎の中に手が見ゆ手を合はす  太田すなほ(さいたま市)
  秋つばめここまで水が来ましたよ 梅田昌孝(名古屋市 64歳)
 
「入選」十句
  案内図に遺る教会つくつくし   佐野享保(大崎市 69歳)
  ガラス無き校舎は黒し春の雨   松下洋介(和泉市 73歳)
  八千貫の津波巨石や雁来紅    石橋いろり(小平市 58歳)
  新任地は女川役場夏日向     厨 恵子(所沢市 67歳)
  ここ遺体安置所跡地夏の蝶    迪方温峇(横浜市 40歳)
  白蝶やしづけさの百三十段    久保田聡(川崎市)
  蕪島祭神楽に怒涛せまりくる   小笠原聖子(八戸市 77歳)
  防潮堤高し盛夏の沖しづか    池添怜子(仙台市 78歳)
  小鳥来る月命日の津波の碑    曽根新五郎(新島村 62歳)
  雪が降り青かった海を黒くする  櫻井亜海(相馬市 15歳)
 
■黒田杏子選・賞品当選者
 
【最優秀】(うまいもの3万円分・1名)
 
瑞巌寺さまの毛虫にまづ会ひぬ    近藤愛(名古屋市 44歳)
 
 
【優秀】(うまいもの1万円分・3名)
 
逝きし者花屑となりみんなゐる    高村龍彦(大和町 65歳)
渚みな玉石ばかり盆の波       鈴木睦子(盛岡市 81歳)
海の底に月花の奥にも月の満ち    半田真理(宇都宮市)
 
 
【佳作】(うまいもの5千円分・10名)
 
秋つばめここまで水が来ましたよ   梅田昌孝(名古屋市 64歳)
にぎりめし一つは海へ二十日盆    木村燿子(盛岡市 83歳)
野遊びの子に飴やって遍路行く    関口芳男(日光市 59歳)
青嵐高き梢に残るブイ        佐藤雅子(盛岡市 73歳)
盆休みひさい地訪れ死者思う     荒 大和(新地町 16歳)
案内図に遺る教会つくつくし     佐野享保(大崎市 69歳)
小鳥来る月命日の津波の碑      曽根新五郎(新島村 62歳)
潮焼の松川浦の若漁師        渡部 健(多古町 63歳)
帰らぬ子に更地なれども盆の路    合田マサル(堺市 78歳)
津波よりのがれし人に燕来る     宮沢歌子(小山市 77歳)
 
【入選】(東北お遍路ガイドブック・30名)
 
福島をフクシマと呼び原発忌     堀川卓郎(いわき市)
この花火観ていてほしい亡き人も   海老沢法導(仙台市)
月命日の捜索の舟山背吹く      大信田宏子(滝沢市 69歳)
御霊来よ浄土ヶ浜は秋の凪      田代フサエ(伊勢崎市 83歳)
みちのくや風にちぎれて鉦叩     齋藤伸光(仙台市)
ただ海を見つめ黙礼巡礼地      松原美幸(札幌市)
海原の続きは地面椿東風       中島理子(盛岡市)
海霧や丸き石積み供養唄       阿部ゆき子(盛岡市)
慰霊碑にあの人みつけ野菊供え    新妻徳善(相馬市 87歳)
避難場所とても寒くてこわかった   山崎有姫(新戸町 16歳)
松植ゑて祈ることまた願ふこと    松本利幸(光市 68歳)
五度の春経て吾子の顎骨いま帰る   桑原秀美(郡山市)
みちのくの大きマスクの秋遍路    菅谷英美(帯広市 75歳)
津波跡佇む夏の遍路かな       竹内生子(松山市 66歳)
被災地の海を旅する花の束      及川和山(遠野市 91歳)
七年目の稲の香重機音絶えず     林 美佐子(仙台市 78歳)
水漬きたりし町よ大漁旗炎ゆる    二階堂光枝(盛岡市 63歳)
お遍路のお国言葉や赤のまつ     村田加寿子(八戸市 66歳)
陽炎の中に手が見ゆ手を合はす    太田すなほ(さいたま市)
秋つばめここまで水が来ましたよ   梅田昌孝(名古屋市 64歳)
ガラス無き校舎は黒し春の雨     松下洋介(和泉市 73歳)
八貫の津波巨石や雁来紅       石橋いろり(小平市 58歳)
新任地は女川役場夏日向       厨 恵子(所沢市 67歳)
ここ遺体安置所跡地夏の蝶      迪方温峇(横浜市 40歳)
白蝶やしづけさの百三十段      久保田聡(川崎市)
蕪島祭神楽に怒涛せまりくる     小笠原聖子(八戸市 77歳)
防潮堤高し盛夏の沖しづか      池添怜子(仙台市 78歳)
雪が降り青かった海を黒くする    櫻井亜海(相馬市 15歳)
夏の海蘇生のピアノ鳴りにけり    八島 敏(仙台市 71歳)
大熊の海山川よ鰯雲         佐藤香澄(燕市 67歳)
 
入賞・入選された皆様、おめでとうございました。
また、今回の東北お遍路俳句コンテストへ沢山の作品をご応募いただきました。
俳句を通し、東北の被災地へ想いを寄せていただく皆様がまだまだ大勢いらっしゃることを改めて感じさせていただきました。この場を借りて深く御礼申し上げます。
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